体操選手やダンサーがやっているような180度開脚。
できたらすごくカッコいいし、なんとなく体にいいことはわかっていても、中々実践できませんよね。
始めるきっかけは人それぞれですが、僕は以前まで体が異常に硬く、3度のぎっくり腰を経験しました。
これじゃまずいと危機感を感じて毎日ストレッチを行い、3か月で180度開脚ができるようになりました。
この経験をもとに、180度開脚のメリットと効果、成功させる秘訣をまとめたので、ぜひ参考にしてください。
- 180度開脚のメリット・必要性を知りたい人。
- これからストリートワークアウトを始める人。
- 今まで何度チャレンジしても身体が柔らかくならなかった人。
- 前屈も開脚も全くできないけど、できるようになりたい人。
- 肩こりや腰痛、身体に不調を感じている人。

180度開脚のメリットと効果

まずは、180度開脚を行うことによるメリットと効果を解説して行きます。
主なメリットと効果は以下。
- 血行改善による代謝アップ
- リンパ系の刺激による老廃物除去・冷え性・むくみの改善
- 身体の不調改善
① 血行改善による代謝アップ
180度開脚まではいかなくとも、ストレッチをする工程で、下半身の筋肉が伸長と収縮を繰り返します。
それと同時に血管も刺激され、血行が良くなり代謝はアップしてきます。
代謝が上がるということは、体の中でのエネルギー消費が増えるということなので、継続することで、運動していなくても脂肪を燃焼するようになり、痩せやすい体質になっていきます。
ダイエット中の方や、トレーニングの効果をもっと引き出したい人にもおすすです。
※近年では妊娠や出産、長時間の立ち仕事やデスクワークなどにより、女性の下肢静脈溜(足の表面の血管が詰まる病気)が増えています。
病院に通うことになる前に、ストレッチによる血行改善でセルフケアを行いましょう。
② リンパ刺激による老廃物除去・冷え性・むくみの改善
股関節周りにはリンパがたくさんあります。
リンパが正常に機能していれば老廃物が流されますが、股関節周りの筋肉が硬くなっていると、リンパが正常に機能せず老廃物が溜まります。
冷え性の方、特に女性の多くは、足先の冷えに悩んでいると思います。
僕の妻も、いつも足先がキンキンに冷え、まるで冷蔵庫にでも突っ込んでいたのかと思えるほど。
それは入浴したくらいでは改善しないレベルです。
足先だけに限らず、冷えている場所は血流が悪くなっています。
特に下半身は身体の下部にあることで老廃物などが溜まりがちです。
これには股関節の柔軟性の低さも原因の一つといえます。
180度開脚を目指してストレッチすることにより、下半身のリンパ節が集まるひざ裏と鼠径(ソケイ)部が刺激されます。
そうすることで、溜まった老廃物を除去する効果が望めるため、冷え性・むくみを改善し、美容面でもおすすめです。
③ 身体の不調改善
後述してますが、開脚ストレッチでは身体の様々な筋肉と関節を動員して行います。
腰痛を始めとした体の痛みや不調というものは、運動不足で筋肉や関節を動かしていないことが大半の原因となっています。
そのため、開脚をすることでそれまで動かしていなかった部分に刺激が入り、腰痛だけじゃなく肩こりや足の痛み、姿勢の改善などが期待できます。
180度開脚でストレッチされる筋肉
次に、180度開脚によってストレッチされる筋肉を紹介します。
というのも、ストレッチをしていくうえで、自分が今どの筋肉を伸ばしていて、どの筋肉が縮んでいるのかを意識するのはとても重要なことです。
これを意識するかしないかで効果が何倍も変わってきます。
参考までに、180度開脚によってストレッチされる筋肉をまとめました。
- 大臀筋・外転筋群(中殿筋・小殿筋・大腿筋膜張筋)
- 内転筋群(恥骨筋・短内転筋・長内転筋・大内転筋・薄筋)
- 大腿四頭筋(大腿直筋・外側広筋・内側広筋・中間広筋)
- 深層外旋筋(梨状筋・上双子筋・下双子筋・大腿方形筋・内閉鎖筋・外閉鎖筋)
- ハムストリングス(大腿二頭筋・半膜様筋・半腱様筋)
- 下腿三頭筋(腓腹筋・ヒラメ筋)
- 腸腰筋(腸骨筋・大腰筋・小腰筋)
上記の通り、下半身を支える大小様々な筋肉に刺激を与えることができるため、そのメリットもとても大きいです。
180度開脚ができるようになる秘訣

結論から言います。
180度開脚ができるようになる秘訣は・・・
「正しい方法を理解し、あきらめずに継続して行うこと」
これに限ります。
そんなことわかってるよ!と思われたでしょうね(笑)
でも、これができない人が大半なんです。
たいていの人が数か月も続かずに辞めてしまっているのが現状ではないでしょうか?
180度開脚ができるようになりたい!身体を柔らかくしたい!
そう思う人はたくさんいます。
でも・・・
「本当に誰にでもできるの?」
「どのくらいの期間でできるの?」
こんなことを考えてしまって、いつまでもできないでいる人や、
半信半疑で始めて習慣化できず、継続できない人が多いんです。
180度開脚ができるようになる期間については人それぞれなので断言はできません。
ちなみに僕は3か月かかりました。(⊙ө⊙)
このブログを読んでくれている方も、年齢や体の構造、柔軟性、呑み込みの早さなど、人それぞれ様々です。
100人いれば100通りの違いがあります。

それこそ1ヶ月でできるようになる人もいれば、3か月から半年、1年以上かかる人もいます。
でも、「正しい方法を理解してそれをあきらめずに継続して行えば、いつか必ずできるようになる。」
これは断言できます。
肩透かしのようで申し訳ありませんが、事実です。
これまで180度開脚を挫折した人の中には、
「一瞬でできる!」「即効効く」「一週間で」など、
魅力的な本や他のサイト、youtube動画の甘いフレーズに騙されたと思っている人も多いのではないでしょうか?
あのようなフレーズは、確かに魅力的ですが、あれは見てもらうためのセールスライティングでしかありません。
残念ながら180度開脚に裏技はないんです。
中には一瞬でできるようになる人もいるでしょう。
しかほとんどの人はそんなに簡単にできるはずもなく、やっぱり自分には無理なんだとあきらめてしまいます。
しかし、もともと身体がめちゃくちゃ硬かった僕から言わせれば、正しい方法であきらめずに継続すれば、誰でもいつか必ずできるようになります。
最後にもう一度言います。
180度開脚ができるようになる秘訣は、「正しい方法を理解し、あきらめずに継続して行うこと」
これだけです!

ストリートワークアウトにおける必要性

最後に、『ストリートワークアウトのため』という観点で、果たして180度開脚のような柔軟性が本当に必要なのかどうか?
という点について。
僕が出した結論としては…
可能であれば早い段階でできた方がいいが、必ずしも必要というわけではない。
これは僕の個人的な見解になりますが、ストリートワークアウトをやるからと言って、『180度開脚』ができなければいけないわけでは決してありませんし、必要性についてもそこまで高いわけではないと思います。
実際に180度開脚ができなくても超人的な技ができる人は数多くいるわけで、そういう人から見れば、『必要ない』と結論づける人もいると思います。
しかし、180度開脚だけに限らず、ストリートワークアウトをやるにあたって、全身の柔軟性の向上によるメリットが大きいのは事実です。
- 怪我の予防
- 可能となる技の種類の増加
- 身体の構造や使い方が理解できるようになる
また、ストリートワークアウト公認トレーナーである小山カムイさんも、ストリートワークアウトにおける柔軟性と可動域の必要性について、以下の動画で解説してくれています。
ストリートワークアウトを始めるにあたり、柔軟性と可動域の必要性とその順序について、わかりやすく解説して下さっています。
いずれにせよ、トレーニングを続けていくうえで、怪我を予防しようと思えばある程度の柔軟性が必要になります。
ケガを予防するためには、柔軟性と可動域が必要です。
また、柔軟性が向上することによって、できる技の種類やトレーニングメニューの幅が増えるのもまた事実です。
さらに、柔軟性を向上させようと思えば、体の構造を理解して、効率よくストレッチを行う必要があります。
その過程で、上手な身体の使い方や動かし方が理解でき、結果、ストリートワークアウトの技の練習にも反映されます。
まとめ
あきらめずに続ければ誰でもできる。
それがわかっていても、継続できる人は多くありません。
だからこそやる価値があります。
この記事を最後まで読んでくれたあなたは、間違いなく自分を信じて継続できる人でしょう。
あなたのストレッチ生活を心から応援しています!


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