ストリートワークアウトとは?美しさと強さが手に入る究極の筋トレ。

今、世界で一大ブームを引き起こしているスポーツ、『ストリートワークアウト

あなたはご存じでしょうか?

日本ではまだまだ認知度が低いですが、アメリカを初めとする欧米諸国では今や大人気のスポーツとなっているんです。

今回の記事では、ストリートワークアウトとは何なのか、その歴史や特徴をご紹介したいと思います。

目次

ストリートワークアウトってなに?

鉄棒をする男性の画像

ストリートワークアウトとは、屋外の公園などにある鉄棒や遊具を使用して行われる、自重トレーニングの一種です。

屋内の機材を使って行われる一般的な『ウェイトトレーニング』とは、トレーニングの目的やトレーニング方法が違います。

熱狂する世界大会

ストリートワークアウトの人気は今やトレーニングという枠に収まらず、一種のスポーツとして認められています。

いったいなぜなのか?

それは、ストリートワークアウトを極めると、到底人間とは思えないような動きをすることが可能となるからです。

近年ではinstagramなどのSNS投稿を発端に人気が爆発しています。

ロシアをはじめ、東ヨーロッパやアメリカ合衆国で人気のスポーツとなり、世界大会も開かれるほど世界中の人々を熱中させています。

ストリートワークアウトの歴史

現代ストリートワークアウトの歴史をさかのぼると、主に以下の3つのトレーニングがその根幹をなしています。

  1. カリステニクス(Calisthenics)
  2. ゲットーワークアウト(Ghetto Workout)
  3. 囚人トレーニング(Prisoner training)

① カリステニクス(Calisthenics)

ストリートワークアウトの発祥となったのは、バーベルなどの道具がまだ無い時代。

古代ギリシャ軍の戦士が行っていた『カリステニクス(Calisthenics)』と呼ばれるトレーニングです。

現代に近いトレーニングスタイルとなったのは、ほんの1世紀ほど前。

ビクトリア朝の若い女性たちが、身体強度を高めながらさらなる美しさを手に入れようとしたところから始まりました。

それを裏付けるように、カリステニクスとは、古代ギリシャ語の『kallos(美しさ)』と『sthenos(強さ)』が語源となっています。

② ゲットーワークアウト(Ghetto Workout)

ゲットー(Ghetto)』とは、もともとはユダヤ人の強制居住地を表す言葉でしたが、後にアメリカでアフリカ系アメリカ人が住んでいる地区や、黒人コミュニティをゲットーと呼ぶようになりました。

彼ら黒人コミュニティーが、スラム街の屋外公園にバイクや自転車で駆け付けトレーニングをしていたことから、ゲットーワークアウトと名づけられました。

ゲットーワークアウトが一躍有名になった要因の一つに、ラッパーである『ロード・バイタル(Lord Vital)』の影響があります。

彼はアメリカでアーティストとして音楽活動を行いながら、『beast mode』というトーレーニング団体を立ち上げました。

団体立ち上げ直後は、彼らのトレーニング方法が世間に広まることはありませんでしたが、youtubeを始めとしたSNSが発達し、彼らがトレーニング動画を投稿し始めたことで、ゲットーワークアウトのノウハウは世界中に広まりました。

現在ではゲットーという言葉にネガティブな要素が含まれることや、世界的な人種差別撲滅の観点から、自然とストリートワークアウトという呼び名に統一されつつあります。

③ 囚人トレーニング(Prisoner training)

画像出典:https://www.t-nation.com/training/barbells-behind-bars

海外の監獄に幽閉された囚人たちが、自由時間に屋外に設けられたトレーニング施設や、監獄の一室でトレーニングをする姿を、あなたも映画のワンシーンなどで見たことがあると思います。

あれは映画の世界だけではなく、実際に行われているもの。

ギャングや殺人鬼とともにシャワーや食事、監房まで共有する刑務所内では、常に暴力の危険にさらされています。

そのような刑務所内では‟力”こそが全て。

刑務所内で弱者になりたくなければ、目立たないように限られた時間の中でトレーニングをして体を鍛え、屈強な肉体を手に入れるしかありません。

そんな実話のもとに誕生したのが『囚人トレーニング(Prisoner training)』です。

囚人トレーニングが世界に広まったのは、全米ベストセラーとなった『Convict Conditioning』という本のおかげ。

日本では2017年7月に邦訳版となる『プリズナートレーニング』(山田雅久訳、CCCメディアハウス)が発売され、今やトレーニーの間では知らない人はいないほどの本となっています。

画像出典:amazon

著者で元懲役囚であるポール・ウェイド氏は、ヘロイン密売の罪で投獄されて20年以上を刑務所で過ごし、そこで鋼のような肉体をつくり上げて過酷な獄中生活を生き抜いた後、釈放後には自重トレーニングの伝道師となりました。

ポールウェイド氏
画像出典:https://pccblog.dragondoor.com/tag/paul-wade/

元囚人にして、すべての自重筋トレの源流にあるキャリステニクス研究の第一人者。

1979年にサン・クエンティン州立刑務所に収監され、その後の23年間のうちの19年間を、アンゴラ(別名ザ・ファーム)やマリオン(ザ・ヘルホール)など、アメリカでもっともタフな監獄の中で暮らす。監獄でサバイブするため、肉体を極限まで強靱にするキャリステニクスを研究・実践、“コンビクト・コンディショニング・システム”として体系化。監獄内でエントレナドール(スペイン語で“コーチ”を意味する)と呼ばれるまでになる。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ストリートワークアウトの特徴

現代ストリートワークアウトのトレーニングの特徴としては以下のようなものになります。

  • 自分の体重を負荷にしてトレーニングする。
  • 態勢を変えることにより負荷を調節する。
  • 多くの筋肉と関節を動員して行う。
  • 筋力と同時に機能性や美しさを養う。

こうした体作りの基本となるカリステニクストレーニングに、ダンス・体操・パントマイムなどの様々なジャンルのパフォーマンス要素が組み合わさった新しい運動方法が、ストリートワークアウトです。

ストリートワークアウトの基本トレーニング

懸垂をする男性の画像

ストリートワークアウトの基礎となるトレーニングメニューは以下のような基本メニューで構成されます。

  • 腕立て伏せ
  • 懸垂
  • マッスルアップ
  • ディップス
  • 腹筋運動
  • スクワット

さらに、身体を一定の状態で固めて行う静止系のスタティックトレーニングが加わります。

スタティックトレーニング
  • ヒューマンフラッグ
  • フロントレバー
  • バックレバー
  • プランシェ

メニューだけ見ると、女性には難しそうな印象を受けるかもしれませんが、負荷は自分の体重でいくらでも調整できるので、美しい引き締まった体型を手に入れたい女性にはぜひ取り入れてほしいです。

ストリートワークアウトのメリット

ストリートワークアウトをする女性の画像

ストリートワークアウトを行うことによるメリットは主に以下になります。

ストリートワークアウトのメリット
  • 場所を問わない。
  • 基本的に器具を必要としない。
  • 金銭的負担が少ない。
  • 美しく、機能的にも優れた筋肉になる。
  • 身体能力が向上し、スポーツ全般に応用が利く

忙しい日本人にはもってこいのトレーニングと言えます。

ストリートワークアウトのデメリット

ここまで、ストリートワークアウトのメリットや良い部分ばかりを見てきましたが、デメリットがないわけでもありません。

ストリートワークアウトのデメリット
  1. 筋肥大には効率が悪い
  2. 公共建造物使用等のマナー違反増加
  3. パフォーマンス重視によるケガの増加

① 筋肥大には効率が悪い

メリットの部分で紹介したように、美しく、機能的にも優れた筋肉が手に入る反面、筋肉を大きくする『筋肥大』の効果は、ウェイトトレーニングと比べると圧倒的に低く、効率が悪いと言わざるを得ません。

ただし、これはあくまでもウェイトトレーニングと比較した場合の話です。

効率は悪くなりますが、ストリートワークアウトのトレーニングでも十分筋肥大はしますし、世界にはストリートワークアウトのトレーニングだけで、ボディービルダー並みの筋量を手に入れた猛者たちはたくさんいます。

ボディービルダーとまではいかなくとも、ストリートワークアウトのトレーニングを続けていれば、体操選手のようなバランスのいい引き締まった筋肉と人間離れした技が自然と手に入ります。

まずは自分の目的を明確にし、その目的にあったトレーニングを選ぶことが大事です。

② 公共建造物使用等のマナー違反増加

近年、SNSなどによるストリートワークアウトの人気から、自分の承認欲求を得るために派手な映像や技を求める傾向が増えつつあります。

その一つとして、公共建造物である電柱や看板、ベンチ、電車内の吊り輪、一般の人が大勢いる場所などで技を披露する迷惑行為が増加しています。

海外などでは比較的許される傾向がありますが、日本となると話は別。

ストリートワークアウトはその特性から、必然的に公共の公園や鉄棒で行うことが多く、他人への迷惑を考慮して行う必要があります。

日本でストリートワークアウトをやる以上、他人への迷惑行為には十分配慮し、最低限のモラルやマナーは守って行いましょう。

③ パフォーマンス重視によるケガの増加

ここ数年、ストリートワークアウトの大会では競技者の技のレベルがどんどん上がり、ケガ人が増加傾向にあるという問題があります。

競技者側はどうしても同じような技を行うようになるので、観客のマンネリ化が起こります。

競技者は高得点を目指すとともに、観客のマンネリ化を防ぎたいため、必然的に高難度の技を求めます。

その結果、ケガをしてそのままフェードアウト。

優秀な競技者でも、ケガをしてしまえばトレーニングはできません。

重度のケガの場合後遺症が残り、トレーニングすらできなくなることも考えられます。

大会で優秀な成績を残すことも大事かもしれませんが、ストリートワークアウトができなくなってしまっては元も子もありません。

ストリートワークアウトを楽しく、長く続けていくためにはどうするべきなのか?

みんなで考える必要があります。

まとめ

ストリートワークアウトに少しでも興味を持っていただけましたか?

当サイトでは、ストリートワークアウト初心者におすすめのトレーニングメニューや練習方法も紹介していきますので、ぜひご覧になってください。

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この記事を書いた人

youtubeでフランク・メドラノのワークアウト動画を目にしてから、ストリートワークアウトに憑りつかれる。山口県岩国市を拠点に活動するKONG STREET WORKOUT CLUBを立ち上げ、クラブ代表としてストリートワークアウトのトレーニングに励む日々。田舎でもストリートワークアウトが盛んになるように、サイト運営やクラブ活動、地元公園でのトレーニングを通してストリートワークアウト普及活動を実施中。トレーニング仲間募集中!

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